ーきれいを紐解く色のお話ー vol.4 瑠璃色

30 Jul,2021 #LOVE COLORS

彩りのある豊かな生活に欠かせないさまざまな色の中から、メイクアップでなじみ深く、キレイの感性を引き出してくれる、そんな“エッセンシャルなひと色”についてのお話。



うっすらと紫を帯びた深い青、瑠璃色。なじみの薄い色名かもしれませんが、その響きはどこか神聖でミステリアス。仏教の七宝のひとつラピスラズリの色が由来とも言われていますが、実際に正倉院の白瑠璃高杯や白瑠璃碗に使われており、自然界にもルリアゲハという蝶や、大瑠璃や瑠璃鳥など、瑠璃色の名を冠した美しいモノたちがたくさん。意外と身近な存在にある色なのかもしれません。私たちが住む美しい地球も、瑠璃色と表現されることがありますが、宇宙から見れば、地球の海の色と大地の緑、そして都市部から発する硬質な煌めきが溶け合い、吸い込まれるような瑠璃に見えるのでしょう。何億年先の未来でも、このまま美しい瑠璃色の地球であって欲しいものです。





気高く高貴、そんな印象さえ持つ瑠璃色ですが、じつは、手をかけて磨かなければその美しさを際立たせることができない色でもあります。素質があっても努力を積み重ねなければ大成しないという例えに使われることもあり、磨かれなければただの石ころ、と言われるダイヤモンドとよく似ています。ていねいに手をかけてはじめて本物の美しさを称えることができる色なのです。



では、瑠璃色の恩恵をメイクアップで味わうとしたら? やはり、目もとでしょうか。まぶたに重ねることで、瞳の黒はより深く際立ってみえますし、高貴な色の印象のおかげで、顔立ちまで上品に! そして、ベージュやピンク、ブルーなどこれまでテーマにあげた色の中で、太陽の刺すような光、月光のやわらかな光、そのどちらにも負けず、崇高な美しさを放ち続けるのは瑠璃色だけ。もしかしたら色の持つポテンシャルも未知数なのかもしれません。そして、瑠璃色の特権では?と感じる、そこだけに光が集められたかのような冴えた印象。まるで、ていねいに磨き上げられたような肌に見えるのは、気のせいでしょうか? いいえ、それこそが瑠璃色のポテンシャル。同時に、この崇高な色を纏うためにスキンケアにも精を出さなければ、と思う不思議。さて、あなたは、いつもより冴えた印象に見える?見えない? その真偽はきっと、瑠璃色が教えてくれるはずです。





みずみずしい光を讃えた瑠璃色のジュレアイシャドウ。ヒアルロン酸やコラーゲンなど、こだわりの美容成分をベースにまばゆい輝きを放つ天然由来成分をブレンド。透明感あふれるみずみずしいテクスチャーでハリ感のある仕上がりに。まぶたへの密着感も秀逸。ピンク味の強い上品な瑠璃色 01 ローズクリスタルと、高貴な瑠璃色が煌めく 02 ジャスミンクリスタルの2種が揃う。ジュレ アムール(アイシャドウ) / blanche etoile





TEXT : SAWAKO ABE instagram