ーきれいを紐解く色のお話ー vol.5 WHITE

22 Oct,2021 #LOVE COLORS

彩りのある豊かな生活に欠かせないさまざまな色の中から、メイクアップでなじみ深く、キレイの感性を引き出してくれる、そんな“エッセンシャルなひと色”についてのお話。




白無垢やウエディングドレス、パールや白衣など、清らかさや純粋、気高さといった印象をもたらす色「WHITE/白」。とある著名なファッションデザイナーは、「顔周りを明るく照らすためにパールのネックレスが欠かせなかった」ことは、よく知られた話ですが、真っ白な雪原の眩しさ、うなじを照らす白い半襟など、白は光を取り込み、すべての色を一瞬にして消し去り、浄化してしまう色でもあるのです。そのときに感じる“白”とは? きっと色を超越した、透明に近い印象なのではないでしょうか?



じつは、肌の色を表現する際にも「白と透明」の関係は存在しています。私たちがよく使う、肌が透けるという表現はまさにこのこと。きっと“白”を越えた先には、透ける、透明になる、といった色のないクリアな世界につながっているのかもしれません。同時に感じるのは湿度やしっとりとした潤い感。透けた肌はいつもどこか、ひんやりとみずみずしい潤いで満たされているものです。



あるガーデニストは、四季の移ろいが美しい日本で、もっとも“白”を感じるのが6月だと言います。花をつけない、あるいは小さな花しかつけられない植物たちが、葉を白くするのが6月。まるで花が咲いたかのように葉を白く見せることで虫をおびき寄せ、受粉を促すらしいのですが、一年でもっとも湿度の高いシーズンなのも、偶然ではないのでしょう。自然界にも「白と透明」の関係は密かに存在しているのです。



そんな「白と透明」の関係ですが、私の場合、残念ながらいまだ体験したことがありません。そんな感覚を肌で感じることができたらどんなに心地いいものかと思っていたのですが、つい最近その感覚に近いものを偶然、肌で実感。そのことを教えてくれたのは、ブランエトワールから誕生した白のパウダリー「メンブレンファンデーション」でした。

99%以上がスキンケア成分でできている粘膜パウダーは、見た目は“白”。なのに肌にのせると雪が溶けるように透明でしっとり。まさに思い描いていた「白と透明」への憧憬そのものだったのです。年齢とともに肌も目も、歯の色も、見た目の“白”からは遠ざかってしまうものですが、潤いを味方にすることで、“白”の先にある透明は、諦めずにいてもいいのでは、と。これまでの常識を覆す、白くて透明なファンデーションを手にして、ふと、そんなことを感じはじめているのです。



TEXT : SAWAKO ABE



99%以上がスキンケア成分で、肌と親和性のあるアミノ酸パウダーを配合。赤みやくすみなどをソフトフォーカスし、潤いに満ちたなめらかなシルキースキンに整える粘膜ファンデーション。メンブレンファンデーション ¥6,160 / blanche etoile