綺麗が続くクリームアイシャドウ

30 Apr,2021 #私らしく輝くために #HOW TO #MAKE UP

メイクアップアーティストとして美と向き合い続けてきた濱田マサルの観点で「きれいのためのエッセンス」をお届けする月に1度のビューティーコラム。



Essence.3

「綺麗が続くクリームアイシャドウ」



みずみずしいツヤ感が印象的なクリームアイシャドウ。最近は、季節ごとにいろいろなカラーが登場していて、お好きな方も多いのではないでしょうか。



一方で「ヨレてしまう」「アイライナーが落ちる」といったお悩みから、敬遠しがちな方がまだまだいるのも事実。そこで、今回はクリームアイシャドウの魅力とヨレを防ぐコツをご紹介していきますね。



まぶたに上品な光沢感を与えるクリームアイシャドウ

油分を含むクリームアイシャドウは、しっとりしていて肌なじみがよく、濡れたようなみずみずしい質感が特長です。まぶたにひと塗りすると素肌の延長のような繊細なきらめきが加わり、パウダーアイシャドウには出せないツヤ感が出せるのも魅力ですよね。

密着力が高いので、しっかりフィットして長時間崩れにくいという嬉しいメリットも。アイシャドウベースとしても使え、パウダーアイシャドウの前に塗るとまぶたのくすみが取れて、次に使うアイシャドウの発色がよくなります。

さらにクリームアイシャドウ同士のなじみがよいため、異なる色を重ねるとやわらかなグラデーションが作れ、カジュアルな気分のときやきちんとしたいときなど、どんなファッションや気分にも自然にマッチする目元に仕上がります。



クリームアイシャドウをヨレにくくする方法

実際に、2色のクリームアイシャドウを使いながら、塗り方のコツをご紹介していきますね。今回は、ベースとして活躍するヌーディなベージュ系とアクセントカラーとして大粒ラメで流行感のあるブラウンベージュを組み合わせていきます。


① 初めに、まぶたのくすみをオフするため、明るいベージュ系のクリームアイシャドウを中指にとり、まぶたの中央から左右に往来するワイパー塗りで、まぶた全体に広げていきます。
クリームアイシャドウはブラシではなく指で塗ると、体温でまぶたに溶け込み、抜け感のあるやわらかな発色が叶いますよ。




② 次に、ブラウンベージュカラーをアイホールにワイパー塗りで広げていきます。アイホールは眼球と骨のくぼみに沿ったあたりのこと。つい狭く塗ってしまいがちなので、アイホールがどこまでの範囲かを意識して塗ってみてくださいね。目を開けたときを意識して広めに塗ってみると、目元がキレイに見えますよ。




③ ヨレが気になる方は、クリームアイシャドウを塗布した後、二重のラインなど溜まりやすいポイントのみ綿棒でオフして。このひと手間がヨレ防止に!




④ さら二重幅にパウダーアイシャドウを重ねるとよりヨレにくくなります。今回は締め色としてゴールドブラウンをブラシにとり、目のキワから二重幅(目を開けた時2〜3mm見える部分)にのせます。




アイシャドウは指でもブラシでも左右に往来するワイパー塗りをするのがコツ。簡単にきれいなグラデーションが作りやすくなります。



油分をオフしてアイライナーも落ちにくくする

一重の方も、奥二重の方も塗り方は同じです。綿棒やパウダーで油分をオフすることで、二重幅に溜まりやすいクリームアイシャドウのヨレを防ぐだけでなく、次に使うリキッドやペンシルアイライナーもヨレにくくしてくれます。

クリームアイシャドウは季節を問わず使え、肌なじみがよいのでコツをつかむと毎日のメイクに取り入れやすいアイテム。難しいテクニックを使わずに自然な印影が作れ、印象を華やかにしてくれます。メイクの幅が広がるので、ぜひ試してみてくださいね。

TEXT : CHIE SAKUMA