ーきれいを紐解く色のお話ー vol.3 BLUE

25 Jun,2021 #LOVE COLORS

彩りのある豊かな生活に欠かせないさまざまな色の中から、メイクアップでなじみ深く、キレイの感性を引き出してくれる、そんな“エッセンシャルなひと色”についてのお話。



水色に紺色、葵など、日本にはブルー(青)を表現する色名が67も存在すること、ご存知でしたか? 欧米では名前すらない色が和名に記述されているなど、色の微差をとらえ、きめ細やかに表現するセンスは日本独自のもの。とても誇らしい感性のひとつだと言えます。



ブルーを伝えるメッセージ、これもまたじつに多彩。たとえば、カラーセラピーにおけるブルーとは、変化、清涼、冷静、純粋、爽やか、清々しい、清潔や男性性、コミュニケーションや流れなど。なにかを伝えたいときにブルーの色の力を借りるといいという説も。不思議に思う方もいるかもしれませんが、じつはブルーが第5チャクラであるコミュニケーション、自己表現を司る色だからという理由。じつに奥深い話です。



では、メイクアップにおけるブルーの役割とは? もちろん、誰もがご存知の透明感や清潔感、知性、爽やか、みずみずしさといった印象操作でしょうか。たとえば、目元に隠しラインやまつ毛をブルー系に彩るなど、ほんの少しブルーを足してあげると、洗練された知的な印象や清潔感がぐんとアップします。とくに輝きを含むブルーなら、みずみずしさや清らかな印象までもが倍増。私自身も白目が濁ってたり、目元の疲労感がぬぐえないときは、目の下の粘膜部分に輝きを放つクリアブルーを、そして下まつ毛にネイビーのマスカラをプラスします。光があたったときの瞳のキラキラ感、黒目のくっきり冴えた印象は実証済み、驚くほど生き生き、フレッシュに見映えます。



これほどまでに多くの恩恵を与えてくれるブルーですが、もともとは青い空や海、水や花など、私たちを取り巻く自然環境にごくあたりまえに存在する色。その大切さをついつい忘れがちですが、深刻化しつつある環境問題への関心とともに、今まで以上に大切に守り、受け継がなければいけないことを、改めて胸に刻んでおきたいものです。



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TEXT : SAWAKO ABE instagram